迷信やことわざ

古来より伝わってきた爪の話には、なぜか不吉なものが多いようです。
また、爪という単語を使った格言も数多く存在しています。
ここでは、爪の“縁起でもない”ウワサは果たして本当なのか・爪という単語を用いたことわざが持つ意味を教えます。

爪の言い伝えやことわざの真意

子供の頃“あの人の爪の垢を煎じて飲ませたい”“夜爪を切ると早死にするよ”等と親に言われ、意味や真偽がよく判らずに不快な思いをした人は多いでしょう。

爪の不吉な噂は単なる迷信なのか、爪のことわざにはどんな真意が隠れているのか、ここで解明します。

爪にまつわる言い伝え

爪にまつわる言い伝えの代表的なものには、「夜に爪を切ってはいけない」「朝に爪を切ってはいけない」「ハーフムーンが小さい人は不健康」などがあります。

夜に爪を切ってはいけない?

日本には、夜に爪を切ると『寿命が短くなる』『親の死に目に会えない』という言い伝えがあります。

この話の由来は、主に下記の3つであるとされています。

由来その1

夜に爪を切る→夜に爪を詰める(短くする)→世を詰める→人生を詰める→つまり、寿命が短くなる。

由来その2

夜に囲炉裏のそばなどで爪を切ると、切った爪が飛んで火に入り人を火葬した時に似た臭いが発生するので、死を連想させたり死を呼んだりする、つまり寿命が短くなる。

由来その3

昔は爪切りが無く、小刀などの刃物で代用していた。
暗い夜に爪を切ろうとすると、手元が狂ってケガをするばかりか、へたをすると死んでしまう恐れがある。
つまり、親より先に死ぬかもしれないので親の死に目に会えない。

夜爪の話の真相

現代の明かりは火ではなく電気が主流であり、爪切りはほぼどこの家庭にもあります。
よって、爪が燃えたり不慮の事故が起こったりする事はまず在り得ません。
また、視界が悪い夜に爪を切るなといういわゆる“しつけ”目的で作られた可能性も高いので、単なる迷信と捉えてよいでしょう。

朝に爪を切ってはいけない?

日本には、「朝に爪を切ると死が近くなる」という言い伝えもあります。

昔の“出征前の兵士が自身の形見として切った爪を置いて行く”という習慣が由来と考えられますが、今の日本にはない習慣です。

科学的な根拠も無い話なので、迷信と捉えてよいでしょう。

ハーフムーンが小さい人は不健康?

爪の根元にある白い半月をハーフムーンと言いますが、ここが小さい人や見えない人は不健康という噂があります。

しかし見えないのは単に爪の位置的な問題であり、医学的な根拠は無いことが判っています。

実は、爪が甘皮より奥に付いていればいるほど小さく見えるというだけの事なのです。

爪という単語を使ったことわざ

爪のことわざの代表的なものと言えば下記の二つでしょう。

どちらも戒めや教訓としてよく使われている言葉です。

能ある鷹は(上手の鷹が)爪を隠す

本当に能力のある人はむやみにそれを人前でひけらかさないという意味。

爪のアカを煎じて飲む

優れている人の爪のアカを飲んでその才能や能力にあやかろうとする事。